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種無し柿発祥の地・松ヶ岡
柿と秋の黄昏
鶴岡市松ヶ岡地区で収穫される庄内柿。
夕陽色の果実をひとくち頬張れば、上品な甘さが広がります。
採り立てはカリッと、熟するほどになめらかに。
つややかな実にぎっしり詰まった大地の恵みを召し上がれ。
庄内を代表する
甘みたっぷりの秋の味覚
深まりゆく秋に木々の葉が色づく頃、出羽三山の麓に広がる松ヶ岡地区には、夕陽色の柿がたわわに実る光景が広がります。明治時代に旧庄内藩士たちが開墾したこの場所は、山々からもたらされるミネラルたっぷりな土と水、そして昼夜の寒暖差によって、大きく甘い柿が育ちます。
庄内柿は、山形県の庄内地方で栽培される柿のブランド名で、代表的な品種は「平核無(ひらたねなし)」という渋柿です。松ヶ岡で栽培されているのもこの平核無とその変異種である「刀根早生(とねわせ)」。明治18年に、種のない柿が実ったと友人から相談を受けた酒井調良(ちょうりょう)氏が、松ヶ岡で普及に努め、後に皇室へ「庄内柿」として献上されたことから全国的にその名が知られるようになりました。
"果肉がち蜜で、軽く歯をあてると
歯は溺れるように冷たい水々しい果肉に沈む"
伊藤珍太郎<随筆家・1904-1985>著 『庄内の味』<庄内柿はうまい柿の北限である>からの一文です。
清川屋の庄内柿は、渋を抜いたものをお送りします。独特な筆致で『庄内の味』を著した随筆家・伊藤珍太郎氏のように、歯が溺れるような水々しい果肉を味わうなら、数日寝かせてから。硬めがお好きな方は、届いてすぐに召し上がるのがおすすめです。種がないので丸かじりするのも乙なものです。庄内を代表する秋の味覚をどうぞご堪能ください。