ハタハタ食べて福が舞い込む!?「大黒様のお歳夜」
清川屋スタッフの渡部です。
皆さんは「大黒様のお歳夜」ってご存知ですか?
山形でも庄内地方以外の方々はなじみがないかもしれません。
12月9日は、大黒様が奥さんを迎えた日だそうで
庄内の各家庭では大黒様をお祭りする行事が行われます。
(ちなみに大黒様は七福神の一人で、小槌と福袋をもったあの福の神様です)
大黒様お歳夜の我が家の夕食↓
これをみた酒田市出身のスタッフ佐藤より
「素焼きもあるんですね。うちは基本田楽でした。黒豆ごはん、納豆汁、お豆腐も田楽です。
仏間というか神棚のところに掛け軸と大黒様を出して、二股大根とお膳をお供えしていました。」
スタッフ佐藤の実家のお供え↓
ハタハタにもお豆腐にも田楽がかかっていますね。
同じ庄内でも地域差があるのでしょうか。
大黒様の日は【ハタハタ・豆腐・黒豆ごはん・納豆汁】が定番メニュー
子孫繁栄や〝マメ〟に働けるようにとの願いが込められています。
さらに
神棚にまっか大根(根が二股になった大根)、米炒り(いわゆるポン菓子)
中身入りのお財布(お札でもいいみたいです)をお供えすると、
大黒様がお金を増やしてくれるんだそうです。
結婚記念日に福をくれるってすごい、さすが福の神様!
そんなわけで、
12月に入ると地元のスーパーの鮮魚コーナーはハタハタが山積みになります。
個人的に是非食べてほしいのは卵を持ったメス・・・じゃなくてオス!
卵に栄養が取られない分、身が詰まって脂がのっているんです。
一夜干しならさらにさらに味が凝縮してこれがまた美味しい!
調理方法も簡単です。
我が家では油無しでもくっつかないアルミホイルに、
一尾ずつくるっと巻いて魚焼きグリルで十分ちょっと焼くだけ。
(こうするとグリルも汚れないし魚も焦げないし便利)
ちょっとねっとりした食感と、
ギュッ~と詰まった白身の旨味が日本酒に合いますね。
最近は漁獲量が少なくて年々高級魚化していますが、
やっぱり日本海の冬にはかかせない、一冬に一度は食べたい滋味です。
寒い季節、皆様もあったか~くして
美味しいハタハタを食べて福を呼び込みましょう♪
コラム「大黒様とまっか大根」
大黒様はある時、餅をたらふくごちそうになり、家に帰る途中腹痛をおこしました。
川端で大根を洗っている女性に大根を分けてほしいとお願いします。
嫁は姑から大根の本数を数えて渡されているので、あげることができず困りましたが、大根の中にあった、まっか大根(二股大根)の一方をかき取ってあげました。
大黒様はもらった大根で腹痛を治すことができ、たいそう喜んだそうです。
又、まっか大根は大黒様のお嫁さんだとも言われています。