さくらんぼ農家さんの1年

”山形の宝石” さくらんぼ
初夏の訪れを知らせる、真っ赤な果実ですが
じつは1年がかりで手間暇かけて作られています。
 
◆さくらんぼ農家さんの1年


 
【植え替え】
お客様のニーズに応えるため、栽培品種を良く変え、植え替える農家さんもいます。
 
【枝の剪定】


伸びすぎた枝や、こみいっている枝を取り除く枝きり作業「剪定(せんてい)」を行います。
この剪定作業が、その年のさくらんぼ作りの始まりでもあります。
さくらんぼは気温7℃以下の状態に1600時間程度さらさないと正常に生育しないため
冬の寒さは重要な気候条件となります!
 
【開花&受粉】


さくらんぼの花が咲くと、農家さんはミツバチなどのハチの巣箱をさくらんぼ畑に数多くおきます。
これは「交配」といって、めしべの先に実を結ばせるために
自分と違う品種の花の花粉をつける仕事をハチにしてもらっています。
このころの天候がさくらんぼの生育に大きく影響します。
☀晴れて暖かく風もないときは、 ハチは喜んで花から花へと飛び回りますが
☁寒かったり雨が降るとハチは飛ばないので、ハチにかわって毛バタキ (水鳥などの羽毛で作ったもの)
で花粉をつけなければならないのです。この作業がとても大変で、農家さんは大忙しになります。
また、畑の草をかったりさくらんぼが病気にならないように、消毒もします。
 
【ビニール張り】


梅雨が始まる前にビニールで覆い、屋根をつくります。
こうすることで実が割れるのを防ぐ役割があります。
雨で実が割れる原因は、目に見えない小さな穴に水が入りこみ、ふくらんでパンクしてしまうからなんです(+_+)
 
【色づき】


しっかりと受粉できた実はだんだん大きくなってきます。
約1ヶ月で緑→黄色→赤色と色づいていきます。
この時期ムクドリがさくらんぼの実を食べにきます。
農家さんたちは大事に育てたさくらんぼが食べられないように
 ✓網をはる
 ✓鳥がこわがるハヤブサの模型を枝に高くつり下げる
 ✓ガス鉄砲を鳴らして驚かす
などの工夫を凝らして、実を守っています。
 
【収穫】


いよいよ収穫のときです!