【だだちゃ豆撮影秘話】大事な「あれ」を忘れて・てんやわんや!
こんにちは。写真撮影担当のスタッフ後藤です。
豆の季節がやってきた!ということで、
だだちゃ豆の撮影裏話をちょっと語らせていただきます!
だだちゃ豆 畑の真ん中で、ちょうど豆の収獲時期に撮った写真。
入社2年目の夏。
初の豆畑でのロケ撮影!ということでドキドキしながら臨んだ私、
農家さんに連れて行っていただいた畑の風景に感動。
青い空、山、緑の畑、そして太陽!。最高のロケーション!
これはきっと、いい写真が撮れるに違いない!と胸を躍らせました。
さて、だだちゃ豆の撮影には、難しいポイントが1つあります。
それは、「撮影直前に豆を茹でる」ということ。
本物のだだちゃ豆を見たことがある方はご存知だと思うのですが、
茹でる前の生のだだちゃ豆は、あまり見栄えがよくないんです。
そのため、イメージ写真は軽く茹でて、色を良くしてから撮影します。
しかし、茹でてから時間がたってしまうと、
少しずつ色味が悪くなってしまうので・・
「茹でたて」の一番いい色合いの瞬間を押さえる必要がある
=畑のど真ん中でも、豆を茹でなければならない!!
ということなんですね。
撮影所での豆の撮影経験はあったので、
鍋や、カセットコンロ、ざる、塩、さいばし、などの準備は万端!!!
畑の横の道路で、車の影を調理場にして
いよいよ調理開始!と思ったとき。
「み、水がない・・・」
なんと、重要なものを忘れておりました。
いつもは撮影所で、水に不自由したことがなかったので
水がない状況になるなんて、思いもよらず・・!
でもでも、ここは畑。きっと、水やり用の水道があるのでは?
と周辺を探すも、見当たらず。
照りつける午後の太陽。
容赦ないセミの大合唱。
ゆらめく豆の青い苗。
水もトイレも日陰もない、畑のどまんなか。
意識も朦朧としてきて、
待たされているカメラマンさんも不安気&ちょっと不機嫌に・・・
あわあわ、このままではいけない!
やむを得ず、畑につれてきてくれた農家さんに
ヘルプの電話をかけることになりました。
『水かあ?』と大変怪訝なお声。そりゃそうですよね・・。
結局、お忙しい中、バケツでお水をわざわざ畑の真ん中まで持ってきていただきました。
恥ずかしい&情けない!
そんなこんなを乗り越え、
ようやく豆を茹でることに成功!!
(豆を茹でている間も、暑くて倒れそうになりました・・
炎天下の畑で、カセットコンロでお湯を沸騰させるのは大変!)
カメラマンさんと知恵を出し合って、
太陽も味方してくれ、美味しそうな色合いの豆の写真を押さえることができたのです!
3年近く前に撮影した写真なのですが、
今年の清川屋のだだちゃ豆カタログの表紙にも使われ、
現役人気写真(?)として活躍中です。
あの時、一緒にがんばってくれたカメラマンさん、農家さん、スタッフ、ありがとう!!
もう、絶対水は忘れないぞう!!
(その後、気合を入れて白い大きなポリタンクを購入した私。
しかし、丸1年、だだちゃ豆撮影時以外は使われることがなく、
大変スペースを取る邪魔な荷物として、清川屋の撮影室に置かれることに。
「これ、何に使うの」と聞かれるたびに、肩身の狭い思いを・・・。
すみません、大きいの買いすぎました!)