庄内柿の思い出

こんにちは、清川屋の栗原です。

庄内柿が店舗に並び始めました。

秋の実り盛り沢山の清川屋です。

あと1~2週間ほどすると、

ラ・フランスも並びはじめ、

緑とオレンジと、より色鮮やかに。

10数年前、初めて庄内柿を食べた時の

感動がよみがえります。

福島の太平洋側出身の私は、

種ありの、先が細くなっている形の柿しか

食べたことがありませんでした。

その当時、自分の中で柿のイメージは、

残念ながらあまりよくなく・・

切ろうとすると、

形が不安定、すべる、

種にぶつかって切りにくくて、

硬い、たまにしぶい><

自分で購入することは

まずありませんでした。

ところが、

清川屋に入って出会った、庄内柿。

まずはヘタを下にして置いたときの安定感に驚き。

そして、

まるで4分割にしてください、といわんばかりに、

うっすらとした線とくぼみが・・

なんて切りやすい!

包丁がうっかりすべって手を切りそうになることもありません。

なんといっても・・種にあたらない!

どこを切っても種がない~♪

これが、そんなに嬉しいこととは。

皮をすっかり剥き終え、

ほおばると・・

かたくない~!

歯で、がり、とかじるイメージだった柿が

なんともいえない柔らかさで口の中でつぶれていきます。

きちんとした果肉感を残しつつも、

やわらかく、とろりとジューシー。

熟しすぎた柿とはちがう、フレッシュな柔らかさ。

こんなに柿って、食べやすくて美味しいものだったの?!

あの時の感動は忘れられません。

それ以来、

庄内柿だけを買うようになってしまいました。

こんなに美味しい柿があるならば、

もっと早く出会っていたかった・・

清川屋の松ケ岡庄内柿は、平核無柿の元祖。

取材で平核無柿の

元祖の木を見に行く機会があったのですが、

「こんなにおいしいものを生み出してくれてありがとう」

と、思わず木を拝んでしまったのを覚えています。