草木も眠る丑三つ時(=午前2時!)本当に草木のざわめきも鳥の鳴く声さえ聞こえない、真っ暗な深夜にだだちゃ豆<早生豆>の収穫が始まると聞き、清川屋の契約農家さん、小池農園におじゃましました。
だだちゃ豆の枝の刈り取りは専用の機械。刈り取ったら一定数束にして、まとめ、畑に置いておくの繰り返し。1列は100~200mほどにもなり、この日は約6列、およそ1㎞を収穫しました。
束になっている枝を機械を動かしながら手作業で回収し、まとめてコンテナへ。
収穫が多い時期になると、コンテナが間に合わず、一定数回収したら、一度脱莢(だっきょう)作業を行い、コンテナを開け再度回収にくることや人手を集めて同時進行でやるときも出てくるそう。
収穫後は作業場へ移動し、脱莢、洗い、選別です。刈り取った枝を作業場へもっていき脱莢の機械に噛ませると、機械の中へ運ばれて行く枝。機械の中で風圧で、枝についている葉とさやを落とします。葉っぱは風圧で飛んでいき、若干重い豆の莢は、下に落ちる。下に落ちた莢は、ベルトコンベアーで運ばれ、簡易的に2度選別されます。
選別された莢を洗濯機のようなものに入れ水洗い。その後、取り出し、脱水して、袋詰めして無選別だだちゃ豆の完成。
無選別以外のだだちゃ豆は、自動選別機を通した後に、ベルトコンベヤーから出てきたものを人の目で選別。その後、さらにもう一度人の目で選別しています。この厳しい選別をクリアしただだちゃ豆を機械で一定量を計量し、袋詰めして完成です。
無選別といっても脱莢機で簡易的に2度選別、袋詰めの際にも気になるだだちゃ豆は取り除いていました。さらに正規品は人の目で2回選別し袋詰め前も最終チェックを入れると5回選別しているということに。
小池農園の秋野さんは会社勤めから9年前に農家に転身、お義父さんから代替わりしました。「感覚に頼らず、時にデータなどを取り入れながら、安定した品質、収量、美味しさを追及している。自分に農家は合っていると思う。」「自分は変わり者だから・・・はははは」と優しい表情で笑いながらいろいろな話をしてくれる姿が印象的でした。
忙しい中の見学受け入れ、ありがとうございました!山形県鶴岡市が誇る枝豆の王様、だだちゃ豆。お盆時期に楽しめるだだちゃ豆<早生豆>の受付は8月10日(木)朝9時まで。短い旬の味、お楽しみください^^