〈山形が消費量日本一〉人気のやまがたラーメン5選 SNSフォロワーさん絶賛!ランキング上位の山形市の名店も

昨年首位奪還し2連覇!全国一ラーメンを食べる山形市

総務省の2023年の家計調査の結果がまとまり、2022年に1位に返り咲いた山形市が2連覇を達成いたしました。

2023年の1世帯当たりの中華そば(外食)消費額は山形市が1万7593円で全国一位!2022年は1万3196円でしたので金額も増えました。ちなみに2位は新潟市の1万5224円、3位は仙台市の1万3074円でこの順位は2年連続同じ。


2021年の調査では新潟県にトップの座を譲ってしまったものの、山形のラーメン年間支出額は2013年~2020年まで8年連続No.1!“ラーメン大好き”な県民なのです☺

山形市では「ラーメンの聖地、山形市」を宣言し、官民ともにラーメン文化を盛り上げる取り組みもされていますが・・・あなたは「山形のラーメン」についてどのくらいご存知でしょうか?
今回は県民が愛してやまない「山形ラーメン」についての情報をご紹介。SNSでフォロワーさんたちが激推しする山形ラーメンの名店も!ぜひ最後までご覧くださいね。

そもそも「山形ラーメン」とは?

では「山形ラーメン」とはいったいどんなラーメンなのでしょう。調べてみると山形ラーメンとは山形県を発祥とするご当地ラーメンの総称なのだとか。
醤油ベースのスープに中華麺が入った、ちょっぴり懐かしい味わいのラーメン(いわゆる中華そば)が山形のラーメンだ、という声もあるようですが、そこはラーメンをこよなく愛する山形県民。実は地域によってラーメンの味わいにも違いがあるのです。
ということで山形県を代表する5つのご当地ラーメンをご紹介していきます。

おすすめの山形ラーメン(1)
発祥は山形市!夏にたべたい「冷たいラーメン」

山形発祥の名物ラーメンといえば「冷しらーめん」。ラーメンといえば温かいもの、という概念を覆す、氷を浮かべたその名の通り冷たい冷やしラーメン(ひやしラーメン)です。
山形盆地の中央に位置する山形市は、東北でありながら夏は厳しい暑さに見舞われてきました。(2007年に熊谷、多治見が40.9℃を記録するまで、実に70年以上もの間、日本一暑い街の記録を保持し続けていたんですよ!)そんな暑い暑い夏の季節でもやっぱりラーメンが食べたい!というのがラーメン大好き山形県民。「冷たい蕎麦はあるのに、冷たい中華そばはないのか」というお客様の声から生まれたのが冷たいラーメンです。

近年ではバラエティ豊かな味わいが登場していますが、元祖はやはり醤油味。メンマやチャーシュー、ネギや卵といった定番のトッピングはもちろん、キュウリやトマトといった冷やしラーメンならではのトッピングがされていることも。
山形市内には冷たいラーメンを提供するお店がいくつもあります。食べ歩きを楽しむのもおすすめですよ🍜

〈迷ったらココ!〉栄屋本店

冷やしラーメン発祥のお店がここ「栄屋本店」。かつおと昆布で出汁をとった醤油ベースのスープに氷が浮かぶ様子はなんとも涼やか。氷が溶けても味が変わらないのが驚きです。暑い夏の季節はもちろん、冬場でもいただくことができますよ☺

●栄屋本店
住所/山形県山形市本町2-3-21
営業時間/夏季営業(4月~9月) 11:30~19:30、冬季営業(10月~3月) 11:30~18:30
定休日/水曜日(祝日の場合は翌日休み)
駐車場/あり
公式HP/https://sakaeyahonten.com/

おすすめの山形ラーメン(2)
魚介系スープ×自家製麺「酒田のラーメン」

庄内を代表するご当地ラーメンといえば「酒田のラーメン」。トビウオや昆布、煮干しなどの魚介系ダシスープをベースに、とんこつや鶏ガラなどの動物系ダシの旨味を合わせた、すっきりしつつも芳醇な旨みと香りが楽しめる醤油ラーメンです。

「酒田のラーメン」最大の特徴が自家製麺であること。国内の多くのラーメン店が製麺所で作られた麺を使うなか、酒田市内では自家製麺を提供するラーメン店が約8割!自家製麺比率が日本一なんです@@
麺はスープが絡みやすい中細ちぢれ麺が多く、水を多く含む多加水麺を製麺しているお店が多いのだそう。自慢の自家製麺をたっぷり楽しんでほしいから、普通盛りの麺の量も200~220gと多めのお店が多いです(一般的な普通盛は100~160gといわれています)。
量が多く食べきれないのでは?と思うかもしれませんが、あっさりとした魚介系スープなのでぺろりといただけて、満足度の高い一杯です。

なお、「酒田のラーメン」は文化庁の100年フード(※)に認定されています。

※100年フードとは、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を継承していくことを目指す取組として文化庁が認定するもの。他にも山形では「笹巻」や「山形芋煮」など計5品が認定されています。

〈迷ったらココ!〉ワンタンメンの満月

県内外のお客様で連日にぎわう酒田の人気店「満月」。創業60年の老舗ラーメン店の看板メニューは何といっても「ワンタンメン」。うす~くうす~く伸ばしたワンタンは新聞が透けて読めるほど!口の中でふわっとろっ♪ととろけます。

●ワンタンメンの満月(まんげつ)
住所/山形県酒田市東中の口町2-1
営業時間/11:00〜16:30
定休日/火曜日(祝日の場合変更あり)
駐車場/あり
公式HP/sakata-mangetsu.com/sakata/

おすすめの山形ラーメン(3)
鶏ガラ×煮干しの細打ち縮れ麺「米沢ラーメン」

「米沢ラーメン」は細打ちのちぢれ麺とあっさりとした醤油味のスープが特徴です。
麺は水分多めの細麺を2~3日寝かせ、手で揉みこむことで、独特の食感を持つちぢれ麺ができるのだとか。また、スープは毎日食べても飽きのこないあっさりとした後味の鶏ガラ×煮干し出汁が基本。このスープをベースに、工夫を凝らして各店ごとの味を出しています。
なお米沢市内のラーメン店の多くが「ラーメン」ではなく「中華そば」と呼んでいるそう。これは米沢ラーメンの起源が1920年代に米沢に住んでいた中国人が始めた中華そば屋台だったからでは、といわれています。

〈迷ったらココ!〉支那そば 熊文

王道の米沢ラーメンを食べるならここ!と定評があるのが「支那そば 熊文」。脂が少なくあっさりとした煮干し系のスープと、ツルツルとしたのどごしのちぢれ麺の相性が抜群。チャーシューも噛みごたえのある懐かしい味わいです。噂によると提供時間がとても速いとか・・。ぜひ足を運んで確かめてみてくださいね。

●支那そば 熊文(くまぶん)
住所/山形県米沢市春日5-2-52
営業時間/平日・土曜日 11:00〜15:00、16:30~19:00 日曜日 11:00~19:00
定休日/木曜日、第3金曜日
駐車場/あり

おすすめの山形ラーメン(4)
鶏もつの煮込みがラーメンに!?「とりもつラーメン」

「とりもつラーメン」は新庄市の名物ラーメン。全国に数あるご当地ラーメンの中でも個性が強いラーメンかもしれません。
ラーメンにとりもつ!?と思われるかもしれませんが、これには新庄特有の歴史が。
新庄市は豪雪地帯のうえ、海から遠く、いまほど流通が発達する前は新鮮な魚介類が手に入らなかったこともあり、一部の農村地帯では祝い事に鶏をさばいて食べる習慣があったのだそう。内臓(モツ)も貴重な栄養源だったため、煮込みにして食べられていたようです。
この鶏のモツ煮込みを居酒屋などで提供するうち、ラーメンと同時に注文する常連客が現れ、「一緒に食べるとおいしい!」となり、とりもつラーメンが誕生したのだそう。

とりもつラーメンはコレ!という定義がないので、お店ごとに様々なとりもつラーメンを味わえるの楽しみのひとつ。お気にいりのお店を探してみるのもいいですね。

〈迷ったらココ!〉一茶庵 支店

とりもつラーメンの草分け的存在が「一茶庵 支店」。醤油味のあっさりしたスープととりもつのハーモニーが絶妙です!なお一茶庵には本店もありますが、とりもつラーメンが楽しめるのは支店のみですのでご注意を。

●一茶庵 支店(いっさあんしてん)
住所/山形県新庄市鉄砲町10-3
営業時間/11:00〜14:30、16:00~18:00
定休日/月曜日
駐車場/あり

おすすめの山形ラーメン(5)
味噌ラーメン×辛味噌が癖になる!「赤湯ラーメン」

「赤湯(あかゆ)ラーメン」とは、南陽市(旧赤湯町)のご当地ラーメン。“山形の辛味噌ラーメン”というとピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。
山形のラーメンといえば醤油ラーメンが主流ですが、赤湯ラーメンは煮干しの効いたあっさりとした味噌ラーメンの上に、唐辛子やニンニクを混ぜ込んだ特製辛みそがのっているのが特徴。山形ラーメンの中では異色な存在と言えます。

赤湯ラーメンの発祥は辛みそラーメンの名店「龍上海」。もともと醤油ラーメンを提供していたそうですが、余ったスープに味噌を溶き入れ、味噌汁にしたところなかなかおいしい!となり、昭和35年にラーメンとして売り出したのが始まりだそう。いまでは赤湯エリアでは様々なタイプの辛味噌ラーメンが提供されています。
赤湯といえば山形県内屈指の温泉街。散策がてらラーメンの食べ歩きをするのもおもしろいかもしれませんね。

〈迷ったらココ!〉龍上海 赤湯本店

行列ができる人気店「龍上海」。看板メニュー「赤湯からみそラーメン」は、赤湯産の唐辛子を使ったからみそがのった、一度食べると忘れられない味わいです。新横浜ラーメン博物館に東北初の出店を果たした名店の味、ぜひ本店で召し上がれ。
※「赤湯からみそラーメン」は赤湯ラーメン龍上海の登録商標です

●龍上海 赤湯本店(りゅうしゃんはい あかゆほんてん)
住所/山形県南陽市二色根6-18
営業時間/11:30~19:00
定休日/水曜日
駐車場/あり
公式HP/https://ryushanhai.com/

ランキング上位のお店や知る人ぞ知る名店も!
フォロワーさんに人気の山形ラーメンとは

ご紹介した以外にも山形県には地元民に愛されるラーメンの名店がたくさん!
2023年9月にX(旧Twitter)をはじめとするSNSで「山形ラーメン店ここいけ選手権」と題してオススメラーメン店を募集したところ、たくさんのコメント(リプライ)が寄せられました。リプくださった皆様ありがとうございました🙌

当初、フォロワーさんからのおすすめ店舗をランキングでご紹介できれば…なんて思っていたスタッフですが、さすがラーメン大好きな山形県民。
「ここしか勝たん」「つけ麺が最高」「チャーシュー麺が圧巻」「セットのこれも美味しい」「トッピングのメンマまで絶品」などなど、行列必至の有名店はもちろん、知る人ぞ知るお店までラーメン情報が続々!しかもご紹介いただくラーメン店がほとんどかぶらない…!
ということで、ランキングは断念。後日フォロワーさんおすすめの山形ラーメン店をご紹介する別記事を投稿いたしますのでお楽しみに☺

〈まとめ〉お店によって千差万別!山形ラーメンを食べてみよう

いかがでしたか?山形県内のラーメンは地域によって系統が異なるばかりでなく、お店によってその味は千差万別。定番の醤油らーめん(いわゆる中華そば系)はもちろんのこと、深みのある味噌ラーメンやあっさり塩ラーメン、つけ麺や油そばなどを提供するお店も多く、どのお店も店主のこだわりが感じられます。
県内すべてのラーメンを食べつくすのは至難の業!まずは市内制覇から!?
ぜひあなたのお気に入りの一杯を探してみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介した商品はこちら

山形ラーメン

山形市が中華そば消費量日本一などラーメン好きの多い山形県。ランキング常連人気店の味を全国どこでも。
琴平荘、赤湯ラーメン、鳥中華、ワンタンメンなど清川屋店舗でも山形土産に人気の山形ラーメンをご紹介。

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