酸っぱい?甘い?謎の黄金りんご「ゴールド」

「ゴールドっていう面白いりんごがあるんですよ」
と、清野さんに突然紹介されたのが昨年6月。
清野さんご夫妻は、朝日町和合平で30年以上りんごを育てる名人。
冬に清川屋で販売している人気りんご「和合平特選ふじりんご」を作る農家さんと言えば清川屋りんごファンの方ならご存じではないでしょうか。

 

「10月頃収穫する黄色いりんごで、収穫したばかりだと酸っぱくって食べにくいんだけど、貯蔵しておくと段々酸味が抜けてきて、年を越えるぐらいになるとちょうどいい甘さになるの。」
清野さんのお宅では、収穫後貯蔵しておいて、年明けから春まで販売するのだそう。面白そう、一度食べてみたーい!年明けならふじりんごとセットにすれば食べ比べもできる!ということで話を進めさせていたのですが……秋以降の繁忙が祟ったのか、年末に清野さんご夫妻が足腰の体調不良でダウン。ようやく復調してきたところで早速、噂の「ゴールド」を送っていただきました。

ちなみに正式な品種名は「シナノゴールド」だそうです。

シナノゴールドとは

長野県が育成した黄色の品種で、「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の交配品種です。パリッとした食感で甘味と酸味のバランスがよく、果汁が多いのが特徴です。貯蔵性に優れており長期保存が可能です。ジュースやアップルパイなどの加工に適しています。

2つのりんご、いざ実食!

「シナノゴールド」の見た目は、きれいなレモンイエローです。サビも少なく、美しい黄色のりんごです。大きさはようやく片手でつかめるぐらい、重さを計ってみたら350g前後ありました。結構大きいですね。貯蔵していたためか箱を開けた瞬間の香りはそこまで強く感じません。

 

左:ゴールド 右:ふじりんご

試しにカットしてみると、赤りんごも黄色りんごも断面は普通のりんごと変わりませんね。(比較としてふじりんごと一緒にカットしてみました)

 

食べてみると、果肉がきめ細かくてシャリシャリした食感です。というか、4ヶ月以上貯蔵していたとは思えない果肉の固さとジューシーさ!言われていた酸味はほとんど感じず、爽やかな甘さです。

 

赤りんごの代表格「ふじ」も食べてみましょう。ちなみに今頃のふじりんごは蜜は入ってないか、あってもほとんどありません。蜜入りふじは日持ちしないので収穫後すぐに食べてしまうからです。

蜜入りふじと蜜なしふじ、どうちがう?

ふじりんごは果肉に蜜が入りやすい品種で、収穫したふじの中にはたっぷり蜜を蓄えているものがあります。これが蜜入りです。蜜入りは甘くておいしいと人気がありますが、実は糖の量や甘味度は蜜無しリンゴと差がありません。蜜入りには、香り成分が多く含まれており、これが美味しいと感じられると言われています。

りんごの食べ比べが出来る唯一の詰合せ

おお!シナノゴールドと比べると、ふじの方が果肉はやや粗目でジャキジャキした食感です。12月に食べた清野さんのふじは、バリバリと言っていいほど硬かったので、その頃よりはやや柔らかめです。シナノゴールドよりも若干の酸味があるので、甘酸っぱい味わいでより濃厚に感じます。

 

スタッフ①

やっぱりふじの甘酸っぱさがうまい!

スタッフ②

想像していたよりジューシー!シャリッとしたシナノゴールドの方が好きかも

などスタッフの間でも好みが分かれましたが、実は「りんごって、品種によってこんなに味が違うんだ!?」という驚きの感想が一番多かったです

清野さんのりんごは、品種ごと旬ごとに順番に収穫されていくため、食べ比べする機会がなかなかありません。そう考えると中々贅沢なセットと言えるかも。
ということで清野さんの「ふじ&シナノゴールド」の詰合せが誕生しました!
大玉気味のシナノゴールドに合わせてふじも大きめのものを選別していただいたので、味だけでなく見栄えもします。今年はお試しということで限定30箱。


ご自宅でりんごの食べ比べを楽しむのも良し、贈答にお使いいただくのも良し。今季最後のりんご(かもしれない)をお楽しみください。

この記事で紹介した商品はこちら

シナノゴールド & ふじりんご

パリッとした食感であっさりとした甘味と控えめな酸味が特徴の黄色いりんご「シナノゴールド」と、甘酸っぱさとジューシーな果実感はやはり赤色りんごの王道とも言える「ふじ」のりんご。これらが食べ比べできる贅沢なセットになりました。
今季限定30箱。初春に味わえる希少な清川屋のりんごを、是非ご堪能下さい。

recommend_img