こんにちは!清川屋の真島です。2月22日(水)、山形県内の漬物製造業者が漬物の出来栄えを競う「県漬物展示品評会」が開催されました。
昭和40年に第一回が開催されて以降、定期的に開催されているこの品評会。開催間隔が“4年に1度”と五輪と同じ開催間隔のため「山形漬物のオリンピック」とも呼ばれているんですよ☺
今年はコロナ禍を経て6年ぶりの開催となったようです。
そんな歴史ある品評会に、光栄なことに清川屋も審査員として参加することに・・!
食べ比べをする機会はなかなかないので、どんなお漬物に出会えるのかワクワクしながら会場に向かいました。
〈コラム〉知ってる?実は山形は漬物王国!
漬物で有名な都道府県といえばやはり京都府ですが、山形は「東の山形・西の京都」とも呼ばれるほどバラエティに富んだお漬物が多いのが特徴。実は隠れた漬物王国なんです!
山形ではお漬物を口にする機会が多く、食卓に並ぶほか、お茶請けにもお漬物が出されたりすることも珍しくありません。
総務省の家計調査によると、1世帯当たりの漬物(だいこん漬、はくさい漬、他の野菜の漬物の合計)の支出金額は京都府、宮城県に次いで全国第3位!一年間で8,507円もお漬物を購入している“漬物大好き”な県民なのです。
定期的に漬物の品評会が行われているのもうなずけますよね^^
迫力満点!ずらりと並ぶ山形のお漬物
会場に入ると、テーブルの上にずらりと並ぶお漬物が!想像以上の漬物の数に圧倒されます。その数なんと154品・・!
先入観なしで審査するため、出品者も商品名も伏せられたままのお漬物を、審査員5名で実食。「色沢(=いろつや)」「肉質」「食風味」「商品性(=付加価値があるか)」の4項目で点数をつけていき、「おき漬」「あさ漬」の2部門から評価の高い漬物に賞が贈られるとのこと。
見ただけで「もしかしてあのお漬物屋さんかな?」とわかるものもあれば、まったくわからない・初めて出会うお漬物もあったりで、なかなか貴重な経験です。
審査は丸一日がかり。午前の部では今年出品された154品すべてを、午後の部では評価の高かった約80品を審査していきます。
厳正なる審査の結果、最高賞である農林水産大臣賞には三奥屋さんの「晩菊」が輝きました✨
清川屋の実店舗でも長年愛され続ける定番のお漬物。最高賞の受賞も納得です。
受賞理由などは公表されていませんでしたが、菊の色どりや地域性、食感や味付けなどトータルでバランスがとれていた点が評価されての受賞なのかな・・と感じました。
第15回 山形県漬物展示品評会 最高賞「農林水産省」受賞!
三奥屋「晩菊(ばんぎく)」
10種類もの野菜を刻んで1年以上熟成して漬け込んだ ごはんにぴったりのお漬物。
菊・大根・にんじん・茄子などを刻み長期熟成させ、梅酢漬にしました。
参加してみての清川屋スタッフの感想は?
漬物に番号が振られているだけで、出品者も商品名もわからない状態での審査とは知らなかったです。先入観なしで、審査員各々の判断で評価されるのはフェアだし面白い!
漬物屋さんも常に新しい視点での取り組みもしつつ、昔からあるものも少しずつ変えながら続けていくという姿勢をひしひしと感じ、販売を通じて山形の漬物(漬物屋さんの取り組み)を広めるお手伝いができればと感じました。
また4年後の開催にはなると思いますが、注目していきたいと思います!
今回、初めて参加させていただきましたが、山形の漬物の種類の多さには本当に驚きました。またかなり本格的な審査で緊張もありましたが、大変勉強になりました。
食の多様化が進み、昔に比べるとお漬物自体の需要は減っているかもしれませんが、今の時代に合わせて味付けを変えるなど、進化しているように感じました。
今回受賞したお漬物を含め、清川屋でもたくさんのお漬物を取り扱っています。
販売を通して、これからも山形のお漬物文化を発信していけたらよいなと感じました。