こんにちは、清川屋の和嶋です。
4月29日に清川屋の契約農家さんである伊藤さんのさくらんぼ園地に訪ねたところ、春の訪れと共に美しく開花していたさくらんぼの花は殆ど散りかけている様子でした。
品種ごとによく見てみると、「紅秀峰」はほぼ花が散り、小さな緑色の果実が形成され始めている様子が確認できました。一方、「佐藤錦」はまだ花が残ってましたが、同じく緑色の小さな果実が見えていました。
さくらんぼはスクスク成長中!受粉状況と天候の影響は?
視察したこの日は天候も良く、気温が高めに保たれていたため、さくらんぼの成長には良い状況が続いているようでした。
今年は霜の影響がほとんどなく、園地のさくらんぼの花は元気に咲いている様子が見て取れました。受粉は黒い毛叩きを用いた手作業に加え、暖かい日もあったため蜂もよく活動し、今後も良好な受粉が期待されています!
さくらんぼは自家受粉しないため、違う品種同士の受粉が必要です。
ただ、さくらんぼでも品種によって、花が咲く時期が異なり、「紅秀峰」は早く咲き、「佐藤錦」は遅く咲きます。
これ以外にも受粉樹(受粉を促すために植えているさくらんぼの樹)として「ナポレオン」「紅さやか」などの品種を栽培して、受粉を促していますが、その年その年の天候によって花の開花時期は異なってきます。
開花する時期が同じ時期に重なり、天候がよく暖かくて、ちょっと湿気がある気候が揃うと良好な受粉が期待できるそうです。ここまでくれば人工的な受粉作業はひと段落のようです。
農家さんが語る、今年の着果状況と今後の作業は?
気になるのが、今年のさくらんぼの着果状況。今年はというと…昨年は、気温が高かったため、「双子果」の発生が予想されているようです。
「双子果」とは実が2つくっついて生育するさくらんぼのこと。前の年の気温が影響していると言われ、さくらんぼの花は通常は雌しべが1つなのですが、双子果になるものは、花が咲いた時点で雌しべが2つあります。
花が咲いた時点で双子果になり得るかそうでないかが決まっており、前年の天候が影響していることなので、今から出来る対策はありません。
ですが、まずはしっかりと果実が着果していることが今は重要!
農家さんも「今年は双子果が多いみでぇだげど、花も咲いでるし、実もなっているみでぇだがら、今んどごろは順調でねぇがなー。今は、作業的にひと段落して、草刈りするしかねんだー。いい年になっどいいなー。」と話していました(*^^*)
これからの数週間は、うまく受粉ができていることを祈りつつ、着果の状況を見守りながら必要な草刈りやその他の管理作業を行って行きます。
その後、実一つ一つに十分な栄養がいきわたるように小さい実を落とす「摘果作業」を行い、限られた実に栄養を集中させていきます。
この作業をすることで、品質が高く実の大きいさくらんぼを育てることが出来ます。
せっかく出来たさくらんぼの実を落としてしまうだなんてもったいない…と思ってしまいますが、これも美味しいさくらんぼを育てるために必要なこと。
…かといって実を落としすぎてしまっても収穫量が減ってしまうため、この作業は農家さんが随時バランスを見て行われているようです。見極めが大事なんですね(>_<)
着々と成長を続けているさくらんぼ。これからも随時、生育状況を清川屋のブログやSNSなどで発信していきますので、チェックしてくださるとうれしいです(*´艸`*)
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