昨今のニュース等でも話題になっている「双子果(実が2つくっついて生育したさくらんぼ)」。今年初めて耳にした方も多いと思います。
ユニークな形ゆえ規格外品とされ、普段は出回ることなく廃棄されてしまうさくらんぼですが、今年は双子果の割合が高く、農家さんも頭を抱えている状況です。
双子果であっても農家さんが手間暇かけて育ててきたさくらんぼに変わりはありません。清川屋が今できることは何だろう?と模索するなか、清川屋では数量限定で双子果のさくらんぼを緊急販売することといたしました。
どうしてできるの?双子のさくらんぼ
さくらんぼの実が2つくっついた状態で生育するさくらんぼ「双子果」。
双子果が発生する要因の一つに「前年の気温」が影響しているといわれています。
調べてみると、2023年の山形県は例年に比べて暑い日が多く、8月にいたっては20日が猛暑日(最高気温35℃以上)という異常気象でした。
(参考までに2022年8月の猛暑日は5日。昨年は相当暑かったのです…)
この前年の猛暑の影響で、花芽の生育が異常に早く、通常1本しかないはずの雌しべが2本になってしまったとのこと。この花が着果すると「双子果」になってしまうのです。
農家さんに何かできる対策があればよいのですが、何しろ前年の天候が影響しているもの。さらに、花が咲いた時点で双子果になるか/ならないかが決まっているので、農家さんにはどうすることもできないのが歯がゆいところ。双子果になること自体を防ぐ方法はないのです…
前述のとおり、商品として出荷することのできない規格外品になるため、本来であれば摘果(なりすぎた実を落とす作業)で間引くのですが、2024年は双子果が大量発生。
あまりにも数が多いため、摘果が間に合わず、そのまま大きく育った双子果がたくさんできてしまった――という経緯があります。
種は?味は?〈特別販売〉双子果さくらんぼ 紅秀峰
双子果は規格外品だと説明しましたが、これだけ多くの双子果が実ると、正規品のさくらんぼの収穫量が減ってしまいます。
山形県の発表によると、2024年の山形さくらんぼの収穫量は例年の1割減。
そこに追い打ちをかけるように高温障害が県内全域で発生し、農家さんは大ダメージを受けることになってしまいました。
「一瞬で終わる初夏の旬のために、1年近くさくらんぼに向き合ってきた農家さんと清川屋ができることはなんだろう」
通常は「規格外品」のため出回らない双子果のさくらんぼですが、
あまりにも収穫量の多い双子果さくらんぼ。廃棄するのはもったいない!と、農家さんから特別に仕入れをさせていただき、今回双子果となった紅秀峰を緊急販売することといたしました。
★清川屋では初めて取り扱う形状の規格外さくらんぼです
双子果さくらんぼは大きさも個性的。
同じ大きさのさくらんぼが2つくっついている、まさに“双子”のような形状のものもあれば、小さな実がちょこんとついているものも。
双子果は実割れがしやすいので、極端にいびつなものは除いていますが、サイズや形は混在となりますのでご承知おき頂ければ幸いです。
★種は2つ!味や品質に問題はありません
今回の「双子果さくらんぼ」は、形状がいびつであるために規格外とされているものです。うるみ(実が柔らかいもの)やキズによるはじき品ではないため、味や品質に関しては問題ありません。通常のさくらんぼ同様、生食でお召し上がりいただくことももちろん可能です。
双子果さくらんぼならではの特徴で、種が2つ入っています。そのため、可食部(食べられる実の部分)は少な目になります。
また、形状の関係で通常のさくらんぼよりも傷みやすいので、到着したらぜひお早めにお召し上がりください。
★収穫状況によって入荷数が変動します
ぜひ「予約開始お知らせメール」のご登録を!
双子果さくらんぼが大量にあるとはいえ、やはりそこは規格外品。農家さんとしては正規品のさくらんぼの収穫・選別が優先となります。
収穫状況によって入荷数が変動しますので、入荷数が決まり次第・毎日数量限定での販売となります。農家さんのご厚意で分けていただく品である以上、ご理解いただければ幸いです。
完売の際も「予約開始お知らせメール」にご登録いただけると、在庫がついたタイミングでお知らせのメールが届きます。ご興味のある方はぜひご登録をお願いいたします。
形状はちょっぴりユニークですが、これもまた農家さんが丹精込めて育てたさくらんぼ。
「山形のさくらんぼ農家さんを応援したい」
「いつもは佐藤錦を食べているけれど今年は紅秀峰もたべてみよう」
「今年しかない、いろんな形のさくらんぼを食べてみるのも楽しいかも?!」
そんな想いで、“今季限り”の特別なさくらんぼを手に取っていただけると私たちもとても嬉しいです。