米沢牛だけじゃない!今年のイチオシは蔵王牛!美味しい山形の「ブランド牛」

自然豊かで良質な水源が豊富な山形県。果樹やお米などの農作物はもちろんですが、実はこの豊かな環境が質の良い牛が育つ条件にもなっていることをご存知ですか?

夏は暑く冬は厳しい寒さとなる過酷な山形の環境で育つ牛は、じっくりゆっくり大きくなるので、きめ細かな肉質になるのだそうです。

山形のブランド牛といえば米沢牛一択でしょ?そんなあなたにこそ知っていただきたい、山形の牛肉について今日はピックアップ。最後までお付き合いください^^

日本三大和牛!きめ細やかな霜降りが美味「米沢牛」

山形を代表するブランド牛でもっとも有名なのは「米沢牛」でしょうか。
米沢牛は米沢市を中心とした山形県置賜(おきたま)地方の3市5町(米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、飯豊町、白鷹町、小国町)で飼育された和牛のこと。松阪・神戸と並ぶ日本屈指のブランド牛で、日本三大和牛とも称されます。

ただし、米沢牛と名乗れるのは置賜地方で飼育された肉牛のうち「黒毛和種の未経産の雌牛」「生後33ヶ月以上」「3等級以上の肉質(日本食肉格付協会)」などの条件を満たしたものだけ。選ばれし和牛だけが米沢牛と名乗ることができるのです。

米沢牛は、寒暖差の激しい気候で育まれた、きめの細かい霜降りととろっととろけるような質の良い肉の旨みが魅力。
通常、和牛は生後28ヶ月ほどで出荷されますが、米沢牛はそれよりも肥育期間が長く33ヶ月で出荷されます。手間をかけて大切に肥育することで、良質で旨みの強い脂になるといいます。
また、米沢牛は未経産の雌牛に限定されることもおいしさの特徴。雄牛に比べ、きめ細かで香りのよい肉質とされています。

〉極上の美味しさを堪能する「米沢牛」はこちら

山形県では初!GIマークを取得した逸品

米沢牛は2017年に地理的表示(GI)保護制度に登録されています。
地理的表示とは、品質や社会的評価などがその生産地と結びついている産品のこと。気候・風土・生活文化などが直接品質に関係し、それが評価され高い知名度を誇る産品が該当し、その名称を知的財産として保護するものです。

GIマークがつくということは、農林水産省がその品質を認めたということ。それだけ価値のあるブランド牛ということですね。
なお和牛では米沢牛のほか、前沢牛、神戸牛がGIマークを取得しています。

手に入りやすく旨味も◎!「山形牛」

ではこちらもたびたび耳にする「山形牛」とはどんな和牛なのでしょうか。
山形牛は正式には「総称 山形牛」。
米沢牛が世の中に認知され、評判を呼んだことで、山形県内で和牛の肥育がさかんになり、飯豊牛や西川牛、東根牛などのブランド牛が次々と誕生。
これらの品質規格を統一するために、昭和37年に「総称 山形牛」と呼ばれるようになりました。

山形牛の特徴は米沢牛と比較するとよくわかります。
たとえば産地。産地が置賜地方に限定されている米沢牛に対し、山形牛の産地は山形県全域です。
また、山形牛の定義は「未経産および去勢」、つまり雄雌の区別なく出荷されているのも異なるポイント。等級も4等級以上の肉質とされています。
寒暖差の大きい環境で育った山形牛はきめ細かなサシが入り、赤身と霜降りのバランスがよく、繊細な肉質と極上の甘みを楽しむことができます。

なお、米沢牛も山形牛もルーツ自体は同じ=米沢牛も山形牛の一種といわれていますが、米沢牛のほうが基準が厳しく、出荷頭数も山形牛の1/6程度。米沢牛が希少性が高いブランド牛といわれているのはそんな理由もあるのです。

唯一の生産者が育てる、一線を画すブランド牛「蔵王牛」

米沢牛や山形牛といった“地域ブランド”の和牛とは一線を画すのが「蔵王牛」。蔵王牛は、唯一「蔵王高原牧場」という広大な蔵王の地で丁寧に育てられたドメーヌ(生産者単位)のブランド牛です。

黒毛和牛とホルスタイン牛の交配種である蔵王牛。その特徴は赤身肉の旨みにあります。ホルスタイン牛由来の野性味のある肉の旨みと、黒毛和牛由来の上品な脂の甘みが絶妙なバランスを奏でます。たくさん食べても口飽きせず、いくらでも食べられる肉質は蔵王牛ならではの魅力です。
育て方や環境、飼料や安全性に至るまで、すべてにこだわりを積み重ね育てられた最高品質の牛肉は一食の価値あり!肉を愛する人にぜひ食べていただきたい牛肉です。

〉肉を愛する人に捧げるブランド牛「蔵王牛」はこちら
※「蔵王牛」は髙橋畜産食肉株式会社の商標登録です

商品部スタッフに聞いた「蔵王牛」の魅力

2024年に清川屋新登場となった「蔵王牛」。ロースステーキすき焼き肉のほか、ローストビーフなど、蔵王牛の美味しさを存分に堪能できるラインナップが揃っています。
夏のカタログでは米沢牛とページを二分するかたちで掲載されており、イチオシ商品であることが伝わるのですが…どうして蔵王牛なのでしょう?

「山形・宮城の牛肉のポテンシャルを広めていきたいんです」

商品部スタッフに疑問をぶつけるとそんな答えが返ってきました。

「山形の牛肉といえば米沢牛。清川屋で販売されている牛肉のラインナップをみても、やはり米沢牛関連が多いですよね。でも、山形の牛肉は米沢牛“だけ”ではもちろんないわけで。ちょうど清川屋の実店舗からも蔵王牛を扱いたいという声があがっていたので、それならば!と、蔵王牛の加工、販売を行う髙橋畜産食肉さんのところへ伺ったんです。」

商品部スタッフの心をグッと掴んだのは髙橋畜産食肉さんの体制。
髙橋畜産食肉さんは牛にとって最良な環境で責任をもって育て、納得のいく牛肉を出荷。加工や販売まで一貫して行っています。

カット、スライス、箱詰めなどもすべて行っているため、鮮度も抜群!
精肉は“プロトン凍結”という細胞を破壊することなく生肉を冷凍する技術を採用しており、解凍時に出る大量のドリップを防ぎ、本来の美味しさでいだだくことができるように工夫されているのだそうです。

また、米沢牛や山形牛といった地域ブランド牛に比べると比較的リーズナブルなのも魅力のひとつ。お手頃な価格でこだわり抜いた牛肉を頂けるのは嬉しいですよね。

美味しいお肉をたくさん食べたい!
肉を愛する人に捧げる最高品質の牛肉

そんな話をする中で、個人的な意見にはなりますが…と商品部スタッフが肉に対する長年の思いを打ち明けてくれました。

商品部スタッフ

私、「脂がうますぎで、1,2切れで満足」というのが嫌なんです。美味しいお肉だからこそ、がっつり食べたいじゃないですか。
赤身がしっかりと感じられて食べ応えのある、“肉肉しい”牛肉が清川屋のラインナップにも欲しいと思っていたんです。


蔵王牛は前述のとおり、ホルスタイン牛と黒毛和牛の交雑種。ホルスタイン牛はあっさりとしていて脂が少なく、赤みがしっかりと感じられる品種です。蔵王牛にもその特徴が受け継がれ、食べ飽きすることがない深い味わいの赤身肉になっているのだとか。「噛む必要がない牛肉」ではなく「噛むほどに旨味を感じられる牛肉」。それが蔵王牛なのです。

商品部スタッフの想いを聞き、販売に携わる私たちも大いに納得!
脂の旨みが魅力の牛肉は確かに美味しいですが、年齢を重ねるとその旨味がちょっぴり重たく…。赤身の美味しさを楽しめる牛肉、聞けば聞くほど気になります…!

〈まとめ〉贈り物の選択肢のひとつに!絶品山形のブランド牛

山形には「米沢牛」や「山形牛」といった“地域ブランド”の和牛だけでなく、唯一の生産者が肥育から出荷まで一貫して行う「蔵王牛」といったブランド牛もあります。
それぞれに特徴の異なるブランド牛ですが、自然豊かな山形の地で肥育されているためその美味しさはお墨付き。ご贈答にも是非オススメしたい逸品です。
山形のブランド牛を一度召し上がってみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介した商品はこちら

赤身肉のうまみを堪能する「蔵王牛」

赤身肉からギュッと滴る肉汁の野性味あふれる味わいと黒毛和牛の上品な脂の甘味が特徴。たくさん食べても飽きることがなく、後味がさっぱりとしていて、肉を愛する人にぜひ食べていただきたい牛肉です。
たった一つの生産者「蔵王高原牧場」で育て方や環境、飼料や安全性に至るまで、すべてにこだわりを積み重ね育てられた最高品質の牛肉です。

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