もうすぐ出荷♪タキグチフルーツガーデンさんが育てる【山形の桃】とは〈7/12産地情報〉

今回は、毎年一番人気の桃「太陽のあかつき 6玉入」と、
今年新発売!早生桃である「夏かんろ」を取り扱っているタキグチフルーツガーデンの元に取材に行ってきました!
山形県天童市にて特産品であるさくらんぼやラ・フランス、ぶどうなどを育てている農園さんですが、その中で桃は滝口さんの農地で一番面積の広い1.7町歩(1.7ヘクタール)の畑で育てているようです。

そんなタキグチフルーツガーデンの園主である滝口亮輔さんに、農家さんになったきっかけや今育てている桃に関して、たくさんお話を伺っちゃいました(*´艸`)

農家の家系だった奥様の元に婿入りして農家を継いだ滝口さん。現在は4児の父!

園主である滝口亮輔さんは現在38歳で農家歴は20年弱ほど。
元々農業に興味があった滝口さんが、代々農家をやっている奥様のご実家に19歳で婿入りすることで農家を継いだとのこと。
「あんまり聞こえは良くないけど、のほほんと農家したいな~みたいな気持ちで入っちゃったんです(笑)」
「でも、農家って全然のほほんじゃありませんでした!それでも、農家はやったらやっただけの見返りがあるのでいいんですよね。」
と語る滝口さんは、会社勤めと農家を10年程兼業した後に専業農家へ。
結婚当初は農家を継ぐ気が無く会社勤めを続けていた奥様も、つい最近農家に入ったばかり。夫婦並んで農業に励むお二人の姿はレアなのだとか…

現在は現役バリバリな62歳の奥様のお父様と、研修の方や4~5人のアルバイトの方を雇いつつ農園を運営しているようです。
他にはお父様のご兄弟や親せきの方も仕事に加わることも多く、今回の取材中もお父様がご指導に入っている様子も見受けられました。

山形の地で育てる桃 受粉から収穫までの流れ

今の季節、特に滝口さんが生育に力を入れている桃。
元々はりんご・ラフランス・さくらんぼを重点的に育てていた農園でしたが、
「桃が特産品である福島県が近県だから、山形県でも桃を育てるのに土地柄的にも合うのではないか?」
という家族総意の想いもあって、桃を強化することを選んだ滝口さん。
この機会に、桃がどのように生育されるのかもお伺いしました。

桃と共に、山形の特産品であるさくらんぼも同時期に育てているタキグチフルーツガーデンでは、桃はさくらんぼと同様に春に花が咲き始めます。
さくらんぼと桃の生育の違いとして、ミツバチを飛ばして受粉を促したり人工受粉が必要なさくらんぼとは違い、桃は基本的に受粉は自然任せです。
ちなみに桃は受粉しなくても実が生りますが、生る量がやや少なくなるのだとか。
たくさんの桃を実らせるには、やはり受粉が必要不可欠なんですね><

受粉が終えたら、だいたい20㎝の枝の間に1個の間隔で桃を実らせるために、花芽は4~5個残すように芽かき(ある程度育った不要な芽を取り除くこと)を行います。
桃の実が梅干し大程の大きさになったら3つくらいの数に減らし、7月上旬頃までには最終的に1個の桃の実を大きく生育させます。
6月下旬~7月頭は種が固まる時期(硬核期)なので、この時期は桃に触らないように気を付けて作業をしなければいけません(-_-;)

「そのやって大きく育った桃には雨避けと色づきを良くするために「袋がけ」をするんですが、ここで育てている桃には袋をかけなきゃいけない品種とそうでない品種があるんです。」
実は桃は味は袋がけをせず、日光が当たったほうが美味しい桃ができるそう。…ですが、そのままだと色づきの面で見栄えが良くならないのだとか@@

「例えば、「太陽のあかつき」は袋がけをせずに日光をたくさん当てて育てているのですが、敢えて袋をかけて収穫直前に袋を外すと一気に赤く色づくので、そういう意図で袋がけする人もいるらしいです。」
「うちでは晩生種である「さくら白桃」など、雨に当たる確率が高い桃には必ず袋がけします。桃は雨による病気にかかりやすいので、加えて消毒も行ってますね。」
「袋がけって本来なら虫除けの効果もあるんですが、実際虫はあまり付かないんです。鳥害も少ないので鳥よけのネットも無いですね。桃の果皮にある細かい毛が意外と嫌がられるみたいです(笑)」

と語る滝口さん。取材に伺った当日はちょうど桃の袋がけの作業中でした。
実際にやり方を伺うと袋に針金がついていてそれを枝に絡めるようにして実を袋で覆います。実が育って来たら袋をひっぱると上だけが残って傘のようになり、それが雨除けになるのだそう。
そう説明されながら慣れた手つきで桃に袋が掛けられていく様子に、「よく考えられてるなぁ~!」と感嘆する清川屋スタッフでした。

そして来たる桃の収穫時期。収穫のタイミングを見極めるのに注視するのは、桃の実の色です。ヘタ周りの緑色から青みが抜けて、黄色になった辺りが収穫開始の合図になるそうです。

このヘタ周りが赤くなるまで待つと、そこが柔らかくグジュグジュになってしまうのでなるべく赤くなる前に収穫しているとのこと。
なので日当たりを良くする「葉つみ」も葉っぱの下半分しかむしらず、ヘタ周りの葉っぱは残して日避けになるようにしています。
ちなみに収穫後の桃の実は赤くならないのだとか。時間がたてば赤くなると思っていたので、意外です…!

「桃の1品種当たりの収獲期間は約10日くらい。内1~2日は間隔をあけても大体3~4回分けて収獲しきれる量しかないんです。だから意外と短く感じますね。」
と語る滝口さん。タキグチフルーツガーデンでは10品種以上の桃を植えていて、畑の1列1列ごとに品種を変えているのだとか。
「植えた桃がどんな実になるか、その実が売れるかは生ってみないとわからない。既存品なら人から聞けたりするけれど、新しい品種はカタログの情報しかないので^^;色々試しながら植えていますね。」

桃は植えて3年で実がつき、5年で収獲できるようになるようで、寿命がだいたい20年ぐらい。
なので収穫時期が空くのを防ぐために、サイクルを見極めて10年ごとぐらいで次のを植えておかないといけないようです。
そんな中で様々な桃の品種を植えている滝口さん。
今後植えたい品種はあるんですか?と聞いてみると
「いろんな品種を植えてたら、このあたりで一番の品種数の桃を扱う農家になったので、しばらく品種を増やすのはお休みしたいな(笑)」
と笑って答えてくれました。

お客様に届けたい 山形の桃にかける思いとは…

「山形は寒暖差があり地理的条件が良いので、美味しい桃が育つんです。
これから全体的に山形の桃の収穫量が増えていくと思うので、『山形の桃も美味しいんだよ!他の県にも負けない美味しさがあるよ!』と認知され、山形県産の美味しい桃が広まっていけばいいなと思っています^^」
と語る滝口さん。

そのように桃に真摯な愛情を向けている果樹園、タキグチフルーツガーデンで育った「太陽のあかつき 6玉入」は8月上旬ごろ出荷予定、収穫間際です!
日光をたくさん浴びて甘さを蓄え、大きく育った桃は、一口食べれば幸せな気持ちになること間違いなしです♪

皆様の元に美味しい桃が1日でも早く届きますように…!

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清川屋の桃

山形県は山梨県、福島県、長野県につぐ全国第4位の桃産地。夏の暑さと朝晩の冷え込みが厳しい土地で糖度が上がり甘く育った旬の味を新鮮なうちに産地直送。ぜひお楽しみください。

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