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山形県は、豊かな自然と深い歴史が共存する魅力的な観光地です。特に、県内に点在する歴史的な城は、戦国時代から江戸時代にかけての壮大な物語を今に伝える貴重な文化遺産です。
本記事では、山形県を代表する4つの城、山形城、上山城、米沢城、鶴ヶ岡城について、その歴史、見どころ、そして周辺の観光スポットを詳しくご紹介します。
歴史愛好家はもちろん、家族連れの方々にも楽しんでいただける内容となっています。山形の城を巡る旅は、単なる観光以上の深い文化体験となるでしょう。
山形おすすめの城(1)山形城(霞城)
~最上義光の居城と本丸跡の探訪ガイド~
「山形城(やまがたじょう)」は現在の山形市中心部にあったお城で、戦国時代から江戸時代初期にかけて山形の政治・文化の中心地として栄えました。
山形城は最上義光の居城として知られ、東北地方における重要な拠点でした。
1986年には国指定の史跡に、2006年には日本100名城に選定されています。
現在は霞城公園(城址公園)として市民の憩いの場となっている山形城。本丸跡は広々とした公園になっていますが、随所に当時の面影を感じられます。
特に注目すべきは江戸時代初期に築かれた石垣で、その精巧な技術に驚かされます。また、城を囲む堀の一部も残されており、往時の防御施設の規模を想像させます。
霞城公園は春には桜の名所としても人気で、公園内に咲き誇る桜は絶景!
また、近隣にある霞城セントラルからは山形市街を一望でき、現代と歴史が融合した独特の景観を楽しめます。
徒歩圏内にある山形県立博物館では、山形の豊かな歴史と文化について学ぶことができ、城の歴史をより深く理解するのに役立ちますよ。
山形城の概要と歴史的背景
山形城は、山形市の中心部に位置し、東北地方の歴史において重要な役割を果たした城郭です。別名「霞城(かじょう)/霞ヶ城(かすみがじょう)」としても知られ、その名は周囲の霞がかかったような美しい景観に由来すると言われています。
城の起源は南北朝時代、足利尊氏と同じ清和源氏の一族である斯波兼頼(しば かねより)が、北朝方の武将として延文元年(1356年)に羽州探題に任命され、山形に入ったころまでさかのぼります。
兼頼は山形を拠点とし、翌年から山形城の築城に着手。そして、寺社を復興させるなど宗教政策を中心とした施策を行い、民心を安定させ、山形の礎を築いたのです。
その後、子孫は室町幕府から「最上屋形」の称号を賜り、最上氏を名乗るようになりました。
天文15年(1546年)に最上義守の嫡男として、後の最上家11代当主・最上義光が誕生。義光は当時の東北地方で有力な大名の一人であり、ここ山形城を中心に最上氏の勢力を拡大したといわれています。
江戸時代初期には、最上氏の改易後、鳥居氏、保科氏、松平氏と城主が変遷。元和8年(1622年)に山形城主となった鳥居忠政、そしてその後を継いだ保科正之によって、二ノ丸の堀や土塁、石垣は改修されたと言われています。
山形城は、単なる軍事施設ではなく、政治・文化の中心地としても機能していました。城下町には武家屋敷や商家が立ち並び、経済活動も活発に行われていました。
明治維新後、多くの城が取り壊される中、山形城も例外ではありませんでしたが、幸いにも石垣や堀の一部が残されました。
現在は市民の憩いの場として親しまれ、歴史的価値と自然の美しさが調和した場所となっています。毎年多くの観光客が訪れ、山形の歴史と文化を体感できる貴重なスポットとなっています。
山形城の見どころ
見どころ(1)本丸跡:往時を偲ぶ広大な公園
かつての本丸があった場所は、現在、市民に親しまれる広々とした公園となっており、四季折々の自然を楽しみながら、ゆったりと散策できます。
特に春の霞城公園は桜が咲き誇り、美しい景観を楽しめるため、多くの山形市民がこの公園でお花見をすることを楽しみにしているのだとか!
本丸跡は歴史を感じる空間になっており、整備された芝生や樹木の間を歩きながら、かつてここに天守閣がそびえ立っていたことに思いを馳せることができます。
イベント会場としても機能していて年間を通じて様々な文化イベントや祭りが開催され、地域の文化発信の場となっているんですよ。
見どころ(2)石垣:江戸時代の技術の粋
石垣は最上氏の時代にも存在していましたが、現在見られる石垣の大部分は、最上氏改易後の鳥居氏や保科氏による改修によって作られたものです。
山形城の石垣は、大小の石を巧みに組み合わせた「野面積み」と呼ばれる技法が用いられており、その精密で精巧な技術に驚かされます。
また、築石から400年以上の歳月を経た今でも、その姿をほぼ完全な形で保っており、歴史的価値が高いことは特筆すべき点です。
苔むした石垣は、歴史的な雰囲気を醸し出し、写真愛好家にも人気のスポット。また、1991年に復元された二ノ丸東大手門は立派な櫓門で、こちらも人気の撮影スポットになっており、写真愛好家にも人気です。
見どころ(3)堀:城の防御を物語る遺構
城を囲む堀の一部が現在も残されており、往時の防御施設の規模を想像させます。
水を湛えた堀は、周囲の緑や石垣と相まって美しい景観を作り出しています。
堀の規模や構造から、当時の城郭防御システムについて学ぶことができるとあって、山形城は歴史学習の場にもなっているんですよ。
山形城周辺のおすすめスポット3選
おすすめスポット(1)最上義光歴史館
「最上義光歴史館」は、山形城を築城し、山形の礎を築いた戦国武将・最上義光と最上家、そして山形の歴史を深く知ることができる博物館です。
義光公が実際に使用した甲冑や兜、貴重な資料の数々を展示しており、その生涯や功績を詳しく学ぶことができます。歴史ファンはもちろん、初めての方でも楽しめる工夫が凝らされています。
周辺には、義光公の騎馬像や眠るお寺など、ゆかりの地が点在していますので、歴史館を訪れた後は、周辺散策もおすすめです。
山形の歴史と文化を肌で感じることができる最上義光歴史館。山形城を知る上でぜひ訪れてみてくださいね。
最上義光歴史館
住所/山形県山形市大手町1-53
開館時間/9:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日/月曜日(祝日の場合は翌日休館)
入館料/無料
アクセス/JR山形駅から徒歩約15分
バス:霞城公園前バス停から徒歩1分
公式HP/https://mogamiyoshiaki.jp/
※臨時休館などそのほか詳細は公式HPをご確認ください
おすすめスポット(2)霞城セントラル
「霞城(かじょう)セントラル」は城址から近い場所にある高層ビルで、山形のランドマークとなっています。
最上階の23階展望ロビーからは、山形市街を360度見渡すことができ、晴れた日には蔵王連峰も望めます。上層階には眺望の良いレストランがあり、食事を楽しみながら景色を堪能することができますよ。
また、連絡通路でJR山形駅やS-PAL山形とも繋がっているのでアクセスも抜群!エスパル山形にはさまざまなお店が入っておりショッピングを楽しむこともできますよ。
なお、霞城セントラルから連絡通路を通ってすぐのところに、清川屋 山形S-PAL店と0035 BY KIYOKAWAYAの2店舗がございます。山形みやげの購入はもちろん、0035 BY KIYOKAWAYAでは焼きたての高級生食パンの販売や、カフェスペースでくつろぐこともできますよ。山形城観光、霞城セントラルへお越しの際はぜひ清川屋のお店にも遊びに来てくださいね☺
霞城セントラル
住所/山形県山形市城南町1丁目1-1
営業時間/各施設によって異なる
休業日/年中無休(ただし施設により異なる場合あり)
入館料/なし(ただし施設により異なる場合あり)
駐車場/あり(有料)
アクセス/JR山形駅から連絡通路で2F直結 徒歩5分
公式HP/https://www.kajocentral.com/
※詳細は公式HPをご確認ください
おすすめスポット(3)山形県立博物館
「山形県立博物館」は、山形の歴史と文化を深く学べる施設で、霞城公園内に施設があり徒歩で移動が可能です。
山形の自然、歴史、民俗に関する常設展示が充実しています。特に、国宝「縄文の女神」や最上義光に関する資料は見逃せません。(「縄文の女神」は国宝に指定されている土偶としては全国で4件目なんですよ!)
また、定期的に特別展や企画展が開催され、様々なテーマで山形の文化に触れることができるほか、子供から大人まで楽しめる体験型の展示もあり、家族連れで楽しめる博物館となっています。
山形県立博物館
住所/山形県山形市霞城町1-8(霞城公園内)
開館時間/9:00~16:30(最終入館 16:00)
休館日/毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日~1月4日)
アクセス/JR山形駅から徒歩10分
公式HP/https://www.yamagata-museum.jp/
※入館料などそのほか詳細は公式HPをご確認ください
山形城跡(霞城公園) 基本情報
【住所】 山形県山形市霞城町1-7(管理事務所)
【開館時間】4月~10月 5:00~22:00 11月~3月 5:30~22:00
【休園日】 年中無休
【入園料】 無料(ただし園内施設で料金が必要な場合あり)
【アクセス】
徒歩:JR山形駅から約15分
バス:ベニちゃんバス「霞城公園前」下車
車 :山形自動車道「山形蔵王IC」より約15~20分
※詳しくは公式HPをご確認ください。
山形おすすめの城(2)上山城
~温泉と城跡が融合する絶景の地を巡る~
「上山城(かみのやまじょう)」は現在の上山市にあったお城で、月岡・天神森に築いたことから別名「月岡城(つきおかじょう)」とも呼ばれます。最上氏の最南端の城塞で、米沢の伊達氏、上杉氏との攻防の舞台となりました。
壮麗な城郭は「羽州の名城」と称されるほどでしたが、1692年(元禄5年)に幕府により取り壊され、現在は堀跡の一部が当時の名残をとどめるのみとなっています。
城跡は月岡公園、および月岡神社境内となり、1957年(昭和32年)に上山市の史跡に指定されています。
上山城の概要と歴史的背景
上山城は、1535年(天文4年)に武衛義忠(ぶえいよしただ)が築城した城郭で、戦国時代末期から江戸時代初期にかけて、上山地域の支配の拠点として重要な役割を果たしました。
江戸時代には上山藩の居城として機能し、武衛義節、その子の上山満兼と続き、その後は最上氏(里見氏)や藤井松平氏など、城主がめまぐるしく変わったといわれています。城下町まで含めた整備がなされたのは土岐氏の時代といわれ、現在の上山温泉街の基礎が形成されました。
「羽州の名城」とも呼ばれた上山城ですが、1692年(元禄5年)に土岐氏の転封とともに幕府の名によって取り壊されてしまいました。本丸、城門の修築はされたものの、名城と呼ばれた姿に復することなく、明治維新後、多くの城が取り壊される中、上山城も廃城となったのです。
その後、城跡は月岡公園、月岡神社境内となっていましたが、地元の熱意により1982年に天守閣が再建され、現在の姿となりました。再建された天守閣は、歴史的な外観を忠実に再現しつつ、内部は博物館として整備されています。
上山城の見どころ
見どころ(1)天守閣からの絶景
上山城の最大の魅力は、再建された天守閣からの眺望です。
晴れた日には、雄大な蔵王連峰を一望できます。春から秋にかけての緑、冬の雪景色など、季節ごとに異なる表情を楽しめるんですよ!
また、城下町として発展した上山市街を360度見渡すことができ、歴史的な街並みと現代的な景観が融合した独特の風景をパノラマで楽しめます。
そんな絶景を楽しめるとあって、天守閣の最上階は、SNS映えする写真スポットとしても人気を博しています。自慢の眺望をぜひご自身の目で確かめてみてください☺
見どころ(2)城内博物館の展示
前述のとおり、上山城は1982年に再建されたもの。天守閣内部は博物館として整備されており、上山の歴史や文化を学ぶことができます。
城内には戦国時代から江戸時代にかけての武具や甲冑が展示されており、当時の武家文化を間近に感じられます。
また、上山藩の歴史や城下町の発展に関する貴重な歴史資料が展示されています。
江戸時代の上山城と城下町を再現したジオラマもあり、当時の様子を視覚的に理解できるとあって、幅広い年代の方が見学に訪れています。
上山城周辺をより楽しむ!おすすめ観光スポット
おすすめスポット(1)上山温泉(上山温泉郷/葉山温泉など)
上山といえば、やはり温泉ははずせません!
上山市にある「かみのやま温泉(上山温泉)」は、三大美人泉質として知られる名湯を誇る温泉地です。
かみのやま温泉はおよそ550年前に開湯したといわれ、江戸時代には宿場町として栄えました。湯町、新湯、葉山といった7地区に分けられるのですが、それぞれを個々の温泉としてとらえ、“上山温泉郷”と表現されることもあるんですよ。
かみのやま温泉は宿泊施設も充実しているので、温泉旅行にもぴったり。
代表的な宿泊施設の一つである「日本の宿 古窯」は、伝統的な日本旅館の雰囲気を大切にしながら、現代的な快適さを提供しています。
古窯の特徴的な設備には、雄大な蔵王の山々と上山の夜景を一望できる展望大浴場があり、訪れる人々に忘れがたい思い出を提供しています。
また、宿泊客には最高級の山形牛や米沢牛を使用した料理が提供され、地域の食文化も楽しむことができるとあって高い人気を誇ります。
上山市は温泉だけでなく、周辺の観光スポットも充実しており、宿泊施設を拠点に地域の魅力を探索することができます。
このように、上山市は温泉、景観、食、観光が融合した魅力的な温泉地として、多くの観光客を惹きつけています。
日本の宿 古窯
住所/山形県上山市葉山5-20
電話番号/0570-00-5454
公式HP/http://www.koyoga.com/
※詳細は公式HPをご覧ください
おすすめスポット(2)温泉街で多様な湯めぐり&地元グルメを堪能
かみのやま温泉は公共の足湯が街中に点在し、気軽に温泉を体験できます。
また、日帰り入浴可能な旅館や共同浴場が多数あり、様々な泉質の温泉を楽しめるんですよ!
特に、「下大湯共同浴場」「新湯共同浴場」「二日町共同浴場」「葉山公衆浴場」の4つの共同浴場は、それぞれ趣きが異なり、地元の人の交流を楽しめます。(料金:150円〜350円)
また、かみのやま温泉街には特産の山形牛や名物料理を提供する飲食店が多数あります。地元の酒蔵で造られた日本酒も、温泉とともに楽しめる地域の魅力なんですよ。
かみのやま温泉
住所/山形県上山市
公式HP/http://kaminoyama-spa.com/
※料金、営業時間等の詳細は公式HPをご覧ください
おすすめスポット(3)上山城天守閣からの絶景&季節ごとに変わる風景
上山城の天守閣は、その高さと位置から、上山市内周囲の景色を一望できる絶景ポイントとして知られています。
晴れた日には、雄大な蔵王連峰を望むことができ、春から秋にかけては緑豊かな山々、冬には雪化粧した白銀の世界を楽しめます。
特に朝日や夕日の時間帯は、山々が美しく染まり、絶好の撮影タイムになるんですよ!
また、四季折々の風景がたのしめるのも上山のよいところ。
春:桜の花びらが舞う華やかな景色
夏:緑豊かな山々と青い空のコントラスト
秋:紅葉に彩られた美しい山々と街並み
冬:雪化粧した蔵王連峰と白銀の世界
天守閣からの眺めや温泉街散策で、季節や時間帯で変わる上山の魅力ある風景をゆっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。
おすすめスポット(4)里山をつかったクアオルト
「クアオルト」とは、ドイツ語で「療養地・健康保養地」という意味の言葉です。
山形県上山市は、日本型クアオルト(健康保養地)の先進地として知られており、「上山型温泉クアオルト事業」を展開しています。
この事業では、かみのやま温泉周辺の里山から蔵王連峰までの自然環境を活用し、気候性地形療法を基にしたウォーキングを中心とした健康増進活動を行っています。
上山市は「心と体がうるおうまち」をコンセプトに、クアオルト認定コースの整備や企業との連携、クアオルト講座の開催など、さまざまな取り組みを通じて地域の健康づくりと観光振興を図っています。
おすすめスポット(5)蔵王猿倉スキー場に坊平高原…蔵王高原でとことん楽しむ!
上山市で体を動かしたいなら蔵王高原まで足を伸ばすのがおすすめです。
「蔵王猿倉スキー場」は上山市から車で約20分、完全除雪道路でアクセスも良好です。無料シャトルバスも運行しており、蔵王温泉街からのアクセスも便利です。
ゲレンデには無料駐車場が2ヶ所あり、気軽に訪れることができますよ。
また、蔵王坊平(ぼうだいら)高原は、夏はキャンプやトレッキング、冬はスキーやスノーボードが楽しめる高原リゾート地です。
宿泊施設も充実しており、ペンションやコテージなど、様々なタイプの宿泊施設がありますよ。
上山のおすすめイベント情報
おすすめイベント(1)江戸から続く伝統行事「カセドリ」
上山市の民俗行事「加勢鳥(かせどり)」は、江戸時代初期から伝わる伝統的な民俗行事です。
若者たちが「ケンダイ」と呼ばれる藁蓑をかぶり、神の使いである「加勢鳥」に扮し、「カッカッカー」という特徴的な歌と掛け声で町を跳ね踊ります。人々は加勢鳥に祝いの水をかけ、火伏せや五穀豊穣、商売繁盛を祈ります。
また、ケンダイから抜け落ちた藁は縁起物とされているんですよ。
加勢鳥は旧暦小正月の祭事として毎年2月11日に開催されています。2024年は上山城正門前広場での祈願式の後、過去最多の38羽の加勢鳥が市内を練り歩いたそうです。
例年秋頃には一般参加者の応募も始まるとか。気になる方は要チェックですよ!
おすすめイベント(2)東北最大級のワインのお祭り「山形ワインバル」
「山形ワインバル」は、かみのやま温泉で開催される東北最大級のワインイベントです。
このイベントでは、かみのやま産ブドウを使用したワインや、山形県内外の個性豊かなワインを楽しむことができます。
地元ワイナリーをはじめ、全国から個性派ワイナリーが集結し、温泉城下町の雰囲気の中で飲食を楽しめます。
2024年は5月11日〜12日に開催され、大盛況だったこのイベント。2025年は5月10日(土)、11日(日)の2日間開催することが早くも決定しているそうですよ。
例年10:00から17:00までの営業時間となっています。会場はJRかみのやま温泉駅周辺で、公共交通機関での来場が推奨されています。
このイベントは、ワイン愛好家だけでなく、地域の食文化や観光を楽しみたい方にも人気があり、山形・上山地域の魅力を発信する重要な機会となっています。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
上山城(上山郷土資料館) 基本情報
【住所】 山形県上山市元城内3-7
【開館時間】9:00~17:15(最終入館16:45)
【休園日】 毎週木曜日(祝日の場合は直前の平日)、年末年始(12月29日~31日)
※このほか臨時休館あり
【アクセス】
徒歩:JRかみのやま温泉駅から約10分
車 :山形自動車道「山形蔵王IC」より約30分
※入館料、臨時休館の情報など詳しくは公式HPをご確認ください。
山形おすすめの城(3)米沢城
~上杉家の栄華を今に伝える城跡と周辺の見どころ~
「米沢城(よねざわじょう)」は別名「舞鶴城(まいづるじょう)/松ヶ岬城(まつがさきじょう)」とも呼ばれています。
米沢城の歴史は古く、築城は鎌倉時代までさかのぼる可能性があるといわれていますが、本格的に整備されたのは伊達氏が本拠を移した1548年以降とされています。
2017年には「続日本100名城」に選定されている米沢城。
現在、城そのものは残っていませんが、城跡が上杉神社や松が岬公園として整備されています。
本丸跡は広大な芝生広場となり、上杉神社は毎年5月の上杉まつりの中心地となっています。
また、伝国の杜にある米沢市上杉博物館では、上杉家の貴重な資料を見学できます。
観光の後は、米沢の名物グルメを楽しむことができます。
日本三大和牛の一つである米沢牛、鶏ガラベースの澄んだスープが特徴的な米沢らーめんが人気です。
米沢城跡は、上杉家の歴史と文化を体感できる場所であり、歴史探訪と地元の美味しい食を同時に楽しめる魅力的な観光スポットです。
米沢城の概要と歴史的背景
米沢城は、鎌倉時代中期、1238年(暦仁元年)に長井時広によって築城されたといわれています。豊臣秀吉に召し上げられるまでの約200年ほどは伊達氏の居城であり、伊達政宗が生まれた城としても知られています。
また、1598年には上杉景勝が米沢藩初代藩主となり、時の重臣であった直江兼続も居城。城下町・米沢の基盤を築いたといわれているなど、歴史好きにはたまらないエピソード満載のお城でもあります。
城の構造は、平山城の形式を採用し、自然の地形を巧みに利用した堅固な防御システムが特徴。本丸、二の丸、三の丸の曲輪配置や、深い堀や石垣など、当時の最新の築城技術が駆使されていました。
上杉家の居城として、は政治・文化の中心地として栄えてきた米沢城。特に、上杉鷹山の時代には、藩政改革の拠点として重要な役割を果たしました。
城下町も発展し、武家屋敷や商家が立ち並び、現在の米沢市の基礎となりました。
明治維新後、多くの城が取り壊される中、米沢城も例外ではなく、1873年(明治6年)に天守閣が解体され、その他の建造物も次々と姿を消しました。
その後、米沢城跡は松が岬公園として整備され、本丸跡には上杉神社が建立され、上杉家の菩提寺として地域の人々に親しまれています。
また、松が岬公園は市民の憩いの場となり、春には桜の名所として多くの人々が訪れます。
城跡の一部は発掘調査が行われ、石垣や堀の跡などが確認されています。
これらの遺構は、米沢の歴史を物語る貴重な文化遺産として保存・活用されています。
山形の城跡探訪ガイドのまとめ
山形県の名城【山形城、上山城、米沢城】は、それぞれ独自の魅力と深い歴史を持っています。これらの城を巡る旅は、単なる観光以上の価値があります。
東北の歴史を肌で感じながら、美しい自然や豊かな食文化も同時に楽しむことができるのです。
山形の城巡りは、歴史好きの方はもちろん、家族連れや写真愛好家の方々にもおすすめです。四季折々の美しさ、温泉、グルメなど、多彩な魅力が詰まった山形の城巡りを、ぜひ体験してみてください。
歴史の重みと現代の息吹が共存する山形の城々が、きっと忘れられない思い出を作ってくれることでしょう。
城跡めぐりのしめくくりに。山形のお土産は清川屋各店でどうぞ!
清川屋 店舗一覧
お城めぐりのあとに山形のお土産はいかがですか?
清川屋では歴史ある酒蔵の銘酒も多数取り扱っております。
山形県内10店舗、宮城県内に2店舗、計12店の実店舗と、
通信販売事業ではカタログ販売、ネット販売、ふるさと納税サイトからお買い求めいただけます。