
人気の新商品が突然の受付ストップ。その訳は?
こんにちは、スタッフ志賀です。
今年の「こころづくし山形 初春号カタログ」で初登場した「庄内あんぽ柿」
順調に売れていると思ったら突然の受付ストップ。なぜ?

表面に柿霜(しそう)がついて白くなってしまったそうで、カタログの写真と違ってしまったので…
「柿霜(しそう)」とは、柿からにじみ出てきた糖が結晶化したもので、品質に特に問題はないはず。あえてつけたい人もいるぐらい。
『えっ、白くなるとあんぽ柿ではなくなるの?』
と検索すると上位に出てくる情報が「硫黄燻蒸が特徴です」と。
しかし清川屋で販売している「庄内あんぽ柿」は無燻蒸が特徴。硫黄燻蒸(酸化防止剤)は添加物になるので、そういったモノを使用しない安心・安全なものを作りたかったと聞いていました。
『すると、そもそもあんぽ柿って何?』
から学びなおさなければと石川農場に聞いてみました。
(実は石川農場の石川夫妻は私と同期&後輩の元清川屋社員。ざっくばらんに教えてくれました。)
あんぽ柿の定義は乾燥度合い

「庄内あんぽ柿」について石川農場から情報を伺ったところ、石川農場が製法を習ったところでは乾燥度合いが60~65%であることを「あんぽ柿」と定義するそうです。
なので硫黄燻蒸を行わず、表面に柿霜がついても乾燥度合いは変わっていないので「あんぽ柿」とのこと。

普通の家でこの乾燥度合いの「あんぽ柿」を作るのは難しく、石川農場では大型乾燥機で数値を見ながら65%くらいの仕上がりで作ったそうです。一般的な干し柿の乾燥度合いは75%ぐらいとのこと。
乾燥機での乾燥5時間→その後常温で19時間置くことを5~6日繰り返す。
そうすることにより中が柔らかく外が硬いという状態が徐々になじんでくるそうです。
味わいは全く変わりません。白いあんぽ柿もぜひ

12月にせっせと製造し、低温貯蔵庫で保管し、この度清川屋から注文が来て随時出荷してきたら、表面に柿霜がついていることに気付き自分たちも驚いたとのこと。
「味わいは全く変わらないのでぜひ白いあんぽ柿も売ってください!」
と白いあんぽ柿のサンプルを送っていただきました。
撮影した後は通販室で試食。

おばこ柿より柔らかく、口に入れると糖分がいっきに広がり、甘いですが、とても美味しかったです!

硬いのかなと思いましたが、しっとり柔らかい。
中は、きれいなオレンジ色で、食べると上品な甘さが広がりました。
甘いのですが、ガツンと来る甘さではなく、じんわりしみわたる上品な甘さ。自然の甘味。

硬さは気になりませんでした、このくらいの硬さのほうが好みかも。
食感もありとろっとして、甘すぎず、口の中に柿の風味も残り美味しかった。

想像していたあんぽ柿のふわとろ~よりは、ややしっかりした印象。白くない時の硬さがわからないので、もともとそのくらいだったのか、少し硬くなったのか??はわかりません。
ですが、柿霜がしっかりついている(表面に糖が集まっている)ので、舌にのせたときにじわ~っと柔らかい甘さが溶けるのがいい感じでした。
と概ね好評!
なのでこの度ネット限定「白いあんぽ柿」として限定販売いたします。
ぜひご賞味ください^^